FX取引において通貨の強弱の判断と同じくらい重要だと考えている
「ポジション構築」について書きたいと思います。
この記事では
- ポジション構築とは
- ポジション構築の具体的なやり方
- FX相場の流れに乗るためのヒント
などを書いています。
ポジション構築とは
FX取引においては相場が上がると思ったら「買い」、相場が下がると思ったら「売る」わけですが、先の相場が上がるか下がるかの予測は難しいと思います。
そのために分割で「買い」もしくは「売り」をいれていくことで予測の難しい相場の動き(流れ・地合い)をじっくり捉えるためのポジションを作っていきます。
自分なりのポジション構築の方法を確立することで「FXの勝率の改善」や「取引スタイルの確立」ができるようになります。
特に通貨の強弱に沿ったポジション構築がFXにおいては最重要だと考えています。
通貨の強弱についてはこちらの記事に書いていますので、はじめにご覧いただけたらと思います。
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時間分散という考え方
インデックス投資(パッシブ運用)においてはよく
「長期・分散・積み立て」という運用法がよく話題にあがります。
FX取引においてもこの中の「分散・積み立て」の方法を取り入れていくことで勝率の改善であったり、感情的なトレードの排除を目指します。
ポジション構築のメリット
テクニカル分析ができなくても、誰でも簡単に相場の流れを捉えやすい、一定のリスクの分散ができる
分割でエントリーするため、一括エントリーに比べ含み益がでる時間が多くなりやすく、含み益のタイミングで利益を確定しやすい
ポジション構築のデメリット
一括でエントリーに比べリターンが落ちる。リスクを分散できるがリターンも分散してしまう。
ポジション構築のやり方
ポジション構築のやり方については、上記のとおり時間分散が重要です。
一定の期間ごとにポジションを建てていきます。
ここで重要なのが「値幅」ではなくて「時間」でポジションを建てることです。
為替相場は時々によって値動き(ボラティリティ)が大きい時期や小さい時期があります。
時間で考えることで値動きの大小関係なく相場に対応できます。
繰り返しになりますが値幅での分散ではなく時間での分散という考え方です。
ポジション構築の手順
まずはじめにポジションを保有する期間を設定します。
一例になりますが、私の場合の月単位(月足)でスイングをしています。1か月スパンでのスイングトレードは土日を除くと約20営業日になります。
取引できる証拠金を20分割(1日あたり5%)し、1日おきに毎日同じ時間に資金の5%分のポジションを建てます。(時間の均等分散)
ただし5%で建ててしまうと余力が全くなくマイナスに動くとロスカットされてしまいますので、ポジション構築の最中にも相場が変動してもよいように余力を作り、1日あたり資金の4%に設定しポジションを建てています。(1日当たり4% × 20営業日 =MAX80%の証拠金使用 残り20%は変動余力)
資金に対して%で取引量を設定できポジション構築が簡単なOANDA Japanを使います。
始点(月初などの足の始値や指標などのビッグイベント終了後からなど)を決めて強弱に沿って時間を均等にずらしポジションを構築していくと自然とトレンドに乗ることができます。
月初を始点にして1日おきに1番強い通貨(1番上昇している通貨)を買い増し、1番弱い通貨(1番下落している通貨)を売り増していきます。
時間分散することで相場の流れに対しトータルで有利なポジションを構築していきます。
※下画像は月間スイングにて1日おき同時刻にポジションを建てた例です。画像の三角はエントリーポイントです。
【出典】OANDA Japan
月足ではなくても週足・日足(デイ)などどの時間軸でも時間分散という方法はとることができます。
週足で取引する場合では1日おきだと5分割(5営業日)になります。1日おきではなくても時間分散をすれば良いので12時間おきの10分割でも良いですし、時間を均等に分割するということです。
デイでは4時間おきとか1時間おきなどでしょうか?
分散が多すぎると手間ですしリターンも落ちてしまいますので程よい回数の分散が良いかと思います。
損益に関わらず時間で決済する
決済については自身の場合は損益に関わらず月末のNY正午ごろの0時に決済しています(月末締め)。ただ決済に関しては試行錯誤の段階でポジション構築の最中でもある程度利益が乗るタイミングがありますのでその時に利食いしても良いですし、決済も時間分散で時間を均等にずらしてポジションを1つずつ決済する方法も考えられます。自分流にアレンジしてもよいと思います。ポジション構築をしていると相場の流れを捉え利益が乗ってくるタイミングがあります。
時間分散というポジションの構築方法はテクニカルを使って相場を分析する力がなくても誰でも簡単に相場のトレンドに乗ることができる再現性の高い方法ではありますが、その日その日の1番強い通貨の買いと弱い通貨の売りを積み立てていくという相場の後追いの手法になります。この強弱ポジション構築はトレンドにはとても強いですがボラティリティに乏しかったり急激ないってこいなどのレンジ相場に弱いという弱点があります。
改良の余地はまだまだありますが、どんな相場にも対応していくのはこの方法が1番現実的だと考えています。
あなた様のトレード改善のきっかけやEA開発のヒントになれば幸いです。
なおこの方法はポジションの数が膨大になりますので複数の口座でポジションを管理することが必須になります。
資金の%で取引量を設定でき、かつサブ口座を含め15の口座を作ることができるオアンダジャパンが必須です。
通貨の強弱のポジションを構築を始めたい方はまずオアンダジャパンの口座開設から始めてください。